地球の動物たち ヤクザル
屋久島の西側にはヤクザルを頻繁に見られるエリアがあります。サルたちは好きな食物を探し、山中を移動します。ヒトの与えるエサを一切食べていないところに、野生で生きていることのたくましさを感じます。
サルを見つけるときは、声を聞き逃さないよう、耳に意識を集中させます。声の近くまで来たら今度は樹上を見上げ、木の実を食べるサルを探します。バサッバサッという葉音がしてサルの群れが現れました。若いオスと母子がいます。同時に樹下にヤクシカが現れました。
樹上から、枝や食べかけの実をサルが落とします。それをシカが食べて糞をし、樹勢を強くします。
ワシなどが現れると樹上にいるサルが警戒音を発し、シカは子を脅かす天敵の存在をいち早く知ります。
自然の連鎖を知ることができ、動物たちの自然で生きる知恵を知ることができます。