地球の動物たち  イノシシ




中国の陝西省にある秦嶺山脈で、イノシシの子に出会いました。


イノシシの子は「ウリ坊」といい、マクワウリの模様に似ていることから付けられました。生後4か月ほどで消えてしまうその縞模様は、森の木漏れ日の中で、猛禽類(もうきんるい:鋭い爪と嘴を持ち、他の動物を捕食する習性のある鳥類の総称。)などに見つけられないための保護色です。


成長すると、非常に突進力が強く、寝ぐらなどに不用意に近づくと襲ってくる場合もあります。時速45Kmで走る場合もあり、イノシシの全力突撃を受けると、大人でも跳ね飛ばされて大怪我をする危険があります。


イノシシは多産であることから、東アジアでは子孫繁栄を祈願する亥の子と呼ばれる年中行事があり、
日本の縄文時代には豊穣の象徴として、縄文時代の精神世界においても重視されていました


イノシシは遠い昔から人間とともに暮らして来ました。